実践形式とは

実践形式とは、候補者が 実務に近い環境で課題に取り組み、その成果を通じて「コーディング力」「チーム開発力」「要件対応力」の3つの観点から評価する 選考方法です。

従来のアルゴリズム問題やシステムデザイン形式では測りにくい、実務に直結したスキルを確認できます。

課題は GitHub 上で Pull Request 形式にて提出いただき、候補者が実際の開発プロセスに即した形で取り組めるよう設計されています。

なぜ実践形式が重要か

• 生成AIの普及により、従来のオンラインテストだけでは候補者の真の実力を見極めにくくなっています。
• 実務現場に近い形式を出題することで、AI時代においても 再現性の高いスキル評価 が可能になります。
• さらに、コードを書く力だけでなく、チーム開発に必要な総合的スキルまで把握することができます。

課題の特徴

実践形式の課題は、単なるアルゴリズムの実装ではなく「、モダンなプログラミング言語に加えてライブラリやWebフレームワークなどを用いた実践的なアプリケーション開発」 を想定しています。

現場に即した開発環境

• 実際の開発現場で使われる Go や Python などのプログラミング言語に加え、React や Ruby on Rails といったライブラリやなどのWebフレームワークを使用いたアプリケーションを元に出題
• API設計、DB操作、ルーティング制御、バリデーション実装、テストコード作成など、実務で頻出する要素を含む
• Git リポジトリをクローンし、ブランチを作成して GitHub にプッシュし、Pull Request を作成

実務に近い課題設定

• 例1：タスク管理アプリに「コメント機能」を追加する
• 例2：既存のユーザー認証機能に「パスワードリセット」フローを実装する
• 例3：検索APIのレスポンスをキャッシュし、パフォーマンス改善を行う

評価に直結するアウトプット

• 設計の工夫や命名規則の遵守
• 実際の開発フローに沿って考慮されたた Pull Request とコミットログ
• 機能要件を満たすだけでなく、命名規則の遵守や設計の工夫およびテストコードといった現場で問われる様々なベースライン満たした機能の追加・改善

このように実践形式の課題は 実務に即しており近い内容であるため、入社後に活躍できる人材をより正確に見極めることができます。

評価方法

1. コーディング力

• 変数・関数名が既存の命名規則に則っているか
• 変更されたソースコードが高い可読性を保っているか
• 変更されたソースコードが再利用性を考慮しているか

2. チーム開発力

• コミットの変更サイズが適切に細分化されているか
• コミットメッセージが一貫性を持ち、適切な内容になっているか
• Pull Request の説明文に変更内容が簡潔に記述されているか

3. 要件対応力

• 問題ごとに設定された 個別要件 を正しく満たしているか

加えて、実践形式ではテストケースによる定量的な評価だけでなく、生成AIを用いた定性的なコメントも行います。これにより、コードの設計意図や可読性・保守性など、数値化が難しい要素についても、人間のレビューに近いフィードバックを提供します。

FAQ

課題毎に要件は異なりますか？

実務で求められる要求を想定しているため、具体的な要件が提示されている課題もあれば、意図的に曖昧な課題もあります。この要件の抽象度に取り組む能力も、評価の対象に含みます。そのため問題に依って要件の具体性は異なり、具体的な機能や技術の要件が記載されている場合と、そうでない場合があります。候補者に求める水準に応じた課題を選定してください。